【原題・偽恋人に捧ぐ最高指揮官の密やかな献身】
王宮の中でひっそりと暮らしていた
姫・リルーナは、難病の父を救うため、
幻の薬を求めてひとり隣国へ向かう。
そこで出会ったのは、
漆黒の軍服に身を包み、圧倒的な存在感を放つ
麗しい男・セイディーレ。
「ここはお前のような小娘が来るところではない。さっさと去れ」
冷たい目をした彼は、国の最高指揮官であり、
人々からは“黒の騎士”と呼ばれていた。
冷酷で、無慈悲で。
愛を知らない男のように思えたが……
「今から、お前は俺の恋人だ。
何があっても守ると誓う」
敵から狙われるリルーナを守るため、
偽の恋人を演じることに。
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危険に満ちた、かりそめの恋人生活。
決して本物にはならないとわかっていても、
ふたりは抗えない恋に落ちていく──。
公開 H.29.5.28~ 完結 H.29.9.3
【お知らせ】
皆様のおかげで、ベリーズ文庫として書籍化していただくことになりました。
本当にありがとうございます!
1月10日をもって試し読みとさせていただきますので、ご了承ください。
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顔も知らない隣国の王太子との政略結婚を控えていた小国の王女・リルーナ姫。しかし、心に棲むのはかつて悪党からリルーナを救い出し、一途な愛を囁いた最高指揮官・セイディーレだった。偽恋人役として極秘にふたりは結ばれ、「何度抱いても足りない」と溺愛されたが、国のために別離を選んだふたり。そして婚約の儀を迎えたその日、王太子としてリルーナの目の前に現れたのは…!?
目次
- 1─遭逢─
- 婚約直前のセンチメンタル
- 鳥籠から飛び出して
- 黒の騎士は、敵か味方か
- 2─憂鬱─
- 今宵は誰と、どの宿で
- 冷酷と優しさの狭間
- 盗まれた大切な思い出
- 3─逃奔─
- 叶わぬ想いを抱いて
- 願ってもないチャンスの到来
- 自分だけの秀麗なナイト
- 4─虚偽─
- 甘く急転する主従関係
- 指揮官様の恋人として
- 慰めは優しい抱擁で
- 5─激情─
- 禁断の恋に落ちた姫君
- 黄昏に迫る危険な罠
- 溢れる想いはキスで塞いで
- 6─情愛─
- 悪魔の正体やいかに
- 愛しき密事に溺れるひととき
- 記憶の断片は別れとともに
- 7─真実─
- 幻の王太子
- 大切なものを守るための代償
- 許されぬ愛の行方
- 幸せな未来を、もう一度
- 8─福禄─
- 待ち望んだ一日
- 言えなかった言葉を君に
- あとがき