※「クリスマスの夢~絡む指 強引な誘い 背には壁 番外編~」、「秘書の私、医者の彼(仮)」、「結婚まで、あと……(仮)」にも繋がります。



 黒塗りのリムジンには運転手、自信たっぷりに話す低い声、女性から誘われることを当然としているその堂々たる風格。
 
 3ピースのダークスーツを武装のように着こなし、180もある長身を少し折り曲げ、切れ長の目で見つめられたが最後、その言葉を心から信じて捉えられてしまう。

 ホテルなどいくつもの店を経営する社長、巽光路(たつみこうじ)に深みを教えられ、離れられなくなった、OL香月愛(こうづきあい)の変わりゆく日常を描く。

 大学の時の恋人である医師、榊久志(さかきひさし)を忘れられない香月は、結婚前提で付き合いたいと上司宮下昇(みやしたのぼる)に迫られ、その押しに心を許し、受け入れてしまう。
 
 だが、その先に待ち受けていたのは、巽との関係。
 幼馴染の樋口(ひぐち)を通じ、日常では知り合うはずもない巽と知り合ってしまっていた香月は、一年後に偶然再会し、半ば強引に関係を深めていってしまう。
 
 その間、社内では同僚西野誠二(にしのせいじ)がシングルマザーの世話をしながらも、香月の行方を気にしていた。

 ただのOLとして生きてきた人生を、巽に全く変えられてしまった香月は、それでも自分の「好き」という気持ちだけは見失わないように、巽についていこうと努力する。

 メールはおろか、電話も、会うこともままならない、忙しい巽に対し、何度も深く溜息をつき、時に、他の男性からの誘いに揺らめきながら、全てをなかったことにしたいと泣きながらも、決して結婚しようとはしない巽を理解しようとしていく。

 高級ディナー、スィート連泊がそうさせるのではない。
 「どうせ必ず戻って来るだろう?」
 その、勝ち誇ったようなセリフと自信に満ち溢れた優しい表情を、ただ一人占めしたいだけ……。

  
 
「絡む指 強引な誘い 背には壁Ⅰ」、「絡む指 強引な誘い 背には壁 Ⅱ」の続編であり、本題部分になります。

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