あの「神風」は神風ではなかった──という、

衝撃の事実…。



日本史上最大の国難・元寇。

この滅亡の危機に、

頭脳と勇気で立ち向かった

一人の武士があった。

その武士の名は、二階堂行藤。



エリート武士の御曹司でありながらも

出世コースから外れ、六波羅探題の配下の

平凡な武士に過ぎなかった。



ある日、

久我大納言の血を引く

という娘・藤子(とうこ)と出会い、

夫婦(めおと)となる。



そこへ新たに六波羅へやって来た北条時輔や、

仲間の一条家経らとの平和な日々は、

突然の国書の到着によって、

一気に国論を二分する情勢へと

巻き込まれて行く…。



遅咲きの武士・二階堂行藤と藤子、

その周囲の人々を中心に、

戦乱と混迷の時代を自らの手で

切り開いてゆこうとする、

絆とドラマを描く長篇歴史小説。



この作品のキーワード
鎌倉幕府  元寇  六波羅  二階堂行藤  北条時宗  蒙古襲来  博多  徳政令  連署  合戦