遠い昔からの物語
歴史・時代
完
13
- 作品番号
- 1458001
- 最終更新
- 2020/01/22
- 総文字数
- 63,266
- ページ数
- 230ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 686,787
- いいね数
- 13
- ランクイン履歴
-
歴史・時代1位(2018/07/18)
- ランクイン履歴
-
歴史・時代1位(2018/07/18)
歴史・時代 ー 第1位(2018/07/18)
◇◆―――――――◆―――――――◆◇
昭和十六年、夏……
佐伯 廣子(さえき ひろこ)は休暇中の婚約者に呼ばれ、ひとり汽車に乗って、彼の滞在先へ向かう
突然の見合いの末、慌ただしく婚約者となった
間宮 義彦(まみや よしひこ)は
海軍士官のパイロット
実は、彼の見合い相手は最初、廣子ではなく、
廣子の姉だった
姉は女学校時代、近隣の男子学生から
「県女のマドンナ」と崇められていた……
【第一部】「初めて」
(2017 9/28 完結しました)
【第二部】「さくら、さくら」
(2017 10/3 完結しました)
【第三部】「いつか」
(2017 10/21完結しました)
◆・.。*†*。.・◇ 2017 9/22 開始 ◇・.。*†*。.・◆
◆・.。*†*。.・◇ 2017 10/21 完結 ◇・.。*†*。.・◆
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◇◆―――――――◆―――――――◆◇
💐 朧月あき さま
聡明な文章で、こちらが恐縮するほど素晴らしいレビューを書いてくださりありがとうございます
- あらすじ
- 昭和十六年、夏……
佐伯 廣子(さえき ひろこ)は休暇中の婚約者に呼ばれ、ひとり汽車に乗って、彼の滞在先へ向かう。
突然の見合いの末、慌ただしく婚約者となった間宮 義彦(まみや よしひこ)は海軍士官のパイロットであった。
実は、彼の見合い相手は最初、廣子ではなく、廣子の姉だった。
姉は女学校時代、近隣の男子学生から、「県女のマドンナ」と崇められていた……
この作品のレビュー
この時代の恋愛ものが好きでなんとなく読み始めたのですが、気づけば一気に読み終えていました。明日をも知れぬ軍人さん達の覚悟と愛、そして遠く離れた恋人たちの想いが胸を締め付け、現代を生きる私たちが忘れがちな大切なことを思い出させてくれます。視点がそれぞれ違うので想像力が掻き立てられ、切なさがじわじわと胸に広がるようでした。時代背景や海軍のことなども分かり易く緻密に書かれていて、すごい、と思いました。夏が来る前に、もう一度読み返したいと思います。素敵な物語を、ありがとうございました。
この作品の感想ノート
佐倉さま。この度も素晴らしい作品ありがとうございました。途中何度も胸が苦しく何度も休みながら読ませて頂きました。幼い頃祖母から聞いた防空壕や捕虜になり終戦何年か後に棒切れのような姿で帰ってきたという祖父の話を思い出しました。廣子の事は本当に…せめてそれだけはどうか神様勘弁してやって下さいと心の中で叫びました。戦争は無情ですね。改めて平和の尊さと戦争の恐ろしさを悲惨さ考えさせられました。最後あの二人はどうなったのかを明確になさらなかったのは先生の愛でしょうか?でも、8月5日に二人が結ばれて、愛し合うことが出来て、本当に良かった。思い返す度、涙が溢れます。本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
佐倉様
佐倉様の作品は余すところなく何度も繰り返し読ませてもらって、いつも更新を楽しみに謎解きをさせてもらっています。
そして遂に読むのをためらっていた(すみません💦)何年も掛かって書かされたと言われる作品を読破し、一年以上掛かってやっと感想を書く勇気が出ました。
私は生まれも育ちも一時を除き広島県北部です。義務教育の間は平和学習で平和公園、資料館を何度も訪れ、原爆記念日は登校日と黙祷、夏休みには平和についての感想文が当たり前になっていたので、関西生まれの夫と知り合って初めて、それが私たちだけだと知り、大変驚きました。
私の本家の叔母?(といっても80歳!)は夫が戦死したあと、その弟に嫁がされて苦労しました。祖父は広(ひろ)で8月6日に轟音と共に広島の方角にきのこ雲を見たそうです。 近所のおじいさんは戦艦大和に乗ったことが自慢でした。その一方で、一切戦地での経験を口ににされない方もおられました。考えてみれば身近なところに原爆の記憶があったのですが全て故人で他人事でした。
この一連のお話を読んでから、知り合いのおばあちゃんから「呉でね...」と戦時中の話が出ると、「海軍の基地がありましたよね....」とジェネレーションギャップを越えて自分の事のようにその気持ちに寄り添えるようになりました。
戦争、特に原爆は、刷り込まれた広島県人にとっても遠い昔話になっているのです。その他にお住まいの方にとってはなおのことでしょう。
本当に平和の大切さを学習するということは、心に痛みが伴うものだと思います。
映像でも良いのですが、このお話のように言葉(方言)のひとつひとつと会話によっていつの時代にも共通する愛と悲しみが、情景と共に鮮やかに描き出されている作品を読むことも1つの手段だとしみじみ感じました。
これからは原爆の日には廣子たちのお話が心に甦ると思います。私達は読まされたんだなと。書かされたと言われる訳がしっくりきました。
あと、現代でのその後がありがたかったです!
こちらを先に読んでいたのでいつまでも「その日の朝」を引きずらなくて済んだのが救いでした。本当に長々とすみませんでした。
はじめまして。
引き込まれて一気に読み終えてしまいました!
命がけで誰かを想うからこそ「愛し合う」ことがとても深い時代なんだなと、ホロっと涙しました。
辛い時代ですが、思い合う気持ちの繊細さやストレートさは現代よりも深い気がして羨ましくも感じてしまいました。
そして廣子の強さ(もしかしたら表に出さないだけでとても脆いのかもしれませんが)にグッと胸が熱くなりました。
一気に読了してしまったので、もう一度ゆっくり読み直してみようと思います。
辛い部分もありますが、温かくもあります。
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