時は明治時代
陸軍中尉
二階堂 正臣
(にかいどう まさおみ)
28歳
文武両道を自で行く男。
軍人として上司にも部下にも一目置かれる
ほど頭もキレ、剣の腕も優れている。
背は高く、見目も良く、スーッと通った
鼻筋に、切長の目は涼しげで剣を握れば鋭く、
睨まれたら敵をも怯むほどの冷たさを放つ。
キュッと引き締まった薄い唇に、
巷の女子達は密かに恋をする。
二階堂家は公爵でありながら、
文明改革後、剣の達人と称された祖父の功績もあり、軍部の一部を司るほどの力を得る。
樋口 香世(ひぐち かよ)18歳
樋口家は代々続く貴族であったが、
父が始めた事業に失敗し、
今は大きな屋敷に使用人が1人のみ。
姉は離縁され、出戻りで嫁の貰い手もおらずほんわりと生きている。
弟 龍一は春から尋常小学校に入学する予定だ。
香世は父の言いつけで明日、花街に売られようとしていた。
父に逆らう事など出来ず、
ただ、自分の人生を悲観するしかなかった…。
欲を言えばもっと勉学に励みたかったし、
恋の一つもしてみたかった。
これは、恋を知らぬ没落令嬢と
人を愛する事を知ってしまった軍人のお話し。
♪───O(≧∇≦)O────♪
素敵なレビューありがとうございます。
⭐︎ yukinyanko様