[死神喫茶店]


あたしがバイトをしている喫茶店には裏の顔がある



表向きは小さな喫茶店




その裏では成仏したくてもできないゾンビ化した人間たちを解体し




あの世へと送る仕事をしている




店長の河田さんは今日も喫茶店の裏で人間の体を解体している



眼球はストラップへ



小さな指の骨はシャンデリアの飾りへ



皮はバッグや財布へ



解体しリサイクルすることでその命は天へと登る



だけどある日訪れたお客様はあたしが良く知っている人だった



「君が解体してみなさい」



河田さんから渡されるナイフとノコギリ



どうして?



そんな言葉も出てこなかった




今までも何度も見た事がある



魂が体としっかり結び付けられて腐敗が進まないゾンビたちを




「冗談だよね……?」





「悪い、俺、もう死んでるんだ」




2016/3/26~3/16

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